お子さんの口呼吸、心配なのでは?
乳児期に注目!歯科医院でかかわりやすいポイント
口腔機能の発達を歯科医院で支援するイメージができないという方も多いかもしれません。
しかし、実は乳児期には、歯科としてかかわりやすいポイントがあります。
では、保護者の困りごとについて解説していきます。
1「噛まない」「丸のみする」
食感の異なるものを混ぜてみる、適切な食具を使用する
保護者の主訴でもっとも多いのが「噛まない」「丸のみしてしまう」というものです。月齢の指針として離乳食を始めている方、月齢より低い年齢の離乳食を進めている方に多いように感じます。乳幼児の口腔内を診ると、必ず上下の乳前歯以上の歯が崩出しています。保護者は「前歯が上下生えてるのに噛んでくれない。どうしよう。どうしたらいいの?」という気持ちになるそうです。
噛まないという場合には一見食材を固くしたら噛むとか柔らかいから噛まないと思いがちです。しかし、ふだん柔らかいものを食べている子に、いきなり硬いものを差し出しても食べません。
実は、食感の異なる食材や海草類、小魚や食物繊維が多く含まれるものは自然と噛む回数が増えていきます。
保育園給食で白米と具を混ぜ込んだチキンライスの咀嚼回数測定をした所白米の平均が15.4回の所、チキンライスは18.7回とひと口あたりの咀嚼量が増えていることが分かりました。食材で工夫していきましょう!
2「仕上げ磨きが苦手」
仕上げ磨きを嫌がってさせてくれないというのも保護者から多く寄せられる悩みです。単に息苦しさが理由であることもあります。乳幼児の呼吸回数は成人の約2倍で、嚥下回数も成人よりもはるかに多いのです。
子どもは、歯ブラシを近づけると自然と息を吸い、歯ブラシが口に入ると息をとめたり、鼻呼吸をします。そして、口から出すと嚥下し、息を吐きます。これを利用し、歯ブラシを口に入れている間、数を数えてみましょう。(年齢+2秒が目安)こうすることで子どもたちの呼吸をコントロールしてあげることになるのです。
このように歯ブラシの出し入れと呼吸指導をつなげることで、仕上げ磨きを、スキンシップはもちろんのこと、機能の発達にもつなげることができます。
3 保護者がストローのみをさせたがる(しないといけないと思い込んでいる)
口腔機能の発達上は、ストロー飲みは必要ありません。しかし、「こぼされるのが嫌」「保育園で水筒がはストロータイプと指定されている」など様々な理由で、ストローで飲み物を与える家庭を多く見ます。舌まで届くストローで飲むことで、舌を前に出して飲む乳児嚥下が持続され、大切な成人嚥下機能を学習する機会を奪ってしまいます。
ストロー飲みの吸う動き
長いストローで飲むと、舌にストローが届く。舌を前に出して飲む乳児型嚥下が持続してしまうため、大切な機能を学習する機会を阻害してしまします。
コップ飲みの吸う動き
舌を後方に出しながら口唇を前に出す複雑な動きとなる。
また、離乳期におけるもっとも重要なことは、第一乳臼歯の萠出までに内舌筋を鍛え、嚥下圧を鍛えることで、これは口蓋形成にもつながると考えます。内舌筋や嚥下圧は、捕食したりコップから飲もうとする際に培われます。コップ飲みの際に口唇を丸く包み込む動きをすると、自然と舌も丸くなりますがこの舌を丸める動きや食塊形成としてはたらく舌の形を変える動きが内舌筋の動きです。内舌筋の働きによって下のボリュームが増し、舌圧に関与するのです。
まずは、スプーンですくって飲む練習から始め、おちょこ、小さいコップなどで徐々に飲む練習を進めて、内舌筋を鍛えましょう。
お子様のことで不安なことがありましたら、ご気軽に相談してください(^^♪
スポーツマウスガード
みなさんこんにちは(*’ω’*)
今日は2019年の日本ワールドカップ開催で注目が集まったラグビー★
日本の活躍によって一躍話題になりましたね!
ラグビーをはじめとするコンタクトスポーツではマウスピースが不可欠ですが、市販の既成マウスガードで済ませている方も多くいます。歯科医院でマウスガードを作製される方には、カスタムメイドの利点や正しい使い方を理解していただきたいと思います。
使いやすいものを、正しく使ってもらうためには
スポーツ選手は口腔内環境が悪くなりやすいと言われています。その要因として①呼吸数及び口呼吸の増加・運動中の緊張状態・脱水状態のより、口腔内が乾燥しやすい②スポーツ飲料や補助食品の摂取といった問題が挙げられます。
マウスガードは、歯や歯肉が健康な状態で装着することで、よりその外傷予防効果が得られます。プラークで歯面がべたべただったり、歯肉が腫れて出血していると型取りが正確に行われません。出来上がったマウスガードも歯肉が膨張していれば維持が悪くなります。口腔内に問題がある場合治療が終わってから作るようにしましょう。
既製品のマウスガードは安価という利点がありますが、適合が不良であるために使用感が悪いことが多く、使用を避けるようになったり、マウスガードの本来の効果が十分に発揮されなかったりすることがあります。一方、歯科医院でマウスガード製作することはその欠点を補うだけでなく、口腔管理の第一歩とすることにも繋がります。
マウスガードは歯のヘルメット
マウスガードは自分のけがを防ぐだけではない
マウスガードが予防するおくちのケガは、転んだりぶつかったりというものだけだはありません。食いしばりによる歯・修復物の破折や脱落、歯の摩耗を防ぎ、舌や頬を噛んだ際の自傷予防も含みます。これらは歯や骨、お口にかかわる衝撃をマウスガードが吸収・分散することによるものです。また、他のプレイヤーに危害が及ぶことを防ぐ傷害予防の目的もあります。
マウスガード装着による安心感がパフォーマンスに良い影響を与えるという心理的効果もあります。その他脳震盪の発生を抑制するという報告があります。また、下顎を固定・安定する作用によって集中力が増すことが期待できます。
==以下は現時点での着用義務化されている競技スポーツです。==
着用義務:ボクシング、ラクロス、キックボクシング、アメリカンフットボール、テコンドー、総合格闘技、フィールドホッケー(2020年4月から)
一部着用義務:ラグビー(13−19歳)、アイスホッケー(U20)、フィールドホッケー(中学のみ)、空手(組手)、インラインホッケー(18歳以下)
マウスガードの装着時の適切な状態を確認
痛いところはないか?外れないか?
どこか痛いところがあったり、しゃべった時に外れる感じがあれば遠慮なく教えて下さい。ご自身でのチェックポイントは、簡単に外れないことと、長時間つけていても問題ないことです。
また、噛み合わせも非常に重要です。頭を起こした状態で違和感はありませんか?できればプレー中の姿勢をとってください。また、リラックスした状態で下顎を閉じてみてください。今は、痛みがなくても、練習で長時間使用してると不具合が出てくることがありますので実際にプレーした後、もう一度チェックさせて頂くと安心です。
当院ではスポーツ用マウスガード専門の先生がいますので、興味ある方は是非一度ご相談下さい(^O^)
インプラントはなぜ良いのか?
皆さんこんにちは!(^^)!
今週は都知事選ですね!選挙権のある人は投票に行きましょう♪
今日はインプラントについてお話していきます。
全身の健康は、歯と直結しています
厚生労働省研究班の調査によると、奥歯の噛み合わせがなくなると認知症の進行が進むと報告されています。65歳以上で自分の歯がほとんどなく、入れ歯を使ってない人は歯が20本以上残っている人に比べ介護が必要になる可能性が1.9倍高くなることが調査で分かりました。
また、食べ物を「あまり噛めない」と答えた人が「なんでも噛める」と答えた人より1.5倍も認知症リスクが高かったという報告も出ています。これらのことから食べ物を十分に噛めないと脳の認知能力が低下しやすくなると考えられています。虫歯や歯周病の治療は、早めに行うことが認知症の予防につながるのです。
また、一本でも歯を失うと噛み合わせのバランスが崩れていきます。そしてそれを気に櫛の歯が欠けていくように多くの歯が失われていきます。私たちは、残っている歯に負担を与えずに失われた歯の役割を担うことができるインプラント治療が、健康な歯を守ることにつながると考えています。
インプラント治療はこわい、危険だと考えていませんか?
インプラント治療を行うには、顎の骨の形、顎の骨の中にある神経の位置など事前に把握しなければなりません。過去において一般的な歯科用のレントゲンで顎の状態を確認していましたが、レントゲンでは二次元的な情報しか得られませんでした。しかし、近年では歯科用や医科用にCTが普及し、顎の状態、神経の位置など、インプラント治療に必要な情報をより詳しく把握できるようになりました。これにより、どこに、何本のインプラントを埋入すればよいのかを決定することができます。それに伴い術範囲も小さく最低限の外科治的処置で治療が可能となっています。
CTデータを使用することで、インプラント治療部位の骨形態や骨の内部構造、さらにはその周辺の構造までが三次元に把握できるようになっています
なぜインプラント治療なのでしょう?
歯科治療で最も大切なことは、奥歯を中心にしっかり噛めることなのです。噛む力がついていれば噛むための筋肉や飲み込むための筋肉の衰えを防止することができます。
特に多くの歯を失ってしまった場合の治療では噛む力を高めることを優先的に考慮すると、インプラント治療が圧倒的に有利となります。
仮に天然歯の噛める力を100%とした場合、インプラント治療による固定式人工歯は90%、ブリッチは60%(隣の健康な歯を削る必要があります)、普通の入れ歯は条件や技量の差もありますが20%よくて30%程度というデータがあります。
近年、噛む力と飲み込む機能の低下が肺炎の発症に直結するというデータがたくさん報告されています。そのためにもインプラントを積極的に応用して、何でも噛めて美味しく食べられるようにすることを勧めています。
合わない入れ歯を装着し続けると・・・
顎の骨が減っていく原因は、噛み合わせによる入れ歯の沈殿や動揺などによる継続的な歯ぐきへの刺激だと考えられます。本来、顎の骨は歯を支えることを目的としているため、歯が抜けてしますと痩せていきます。そこへさらに入れ歯による歯ぐきへの継続的な刺激を受けることで顎の骨はさらに痩せてしまいます。顎の骨が痩せると、入れ歯と歯茎が接触する面積も少なくなりさらに安定性は低下します。
お費用のことやどのような治療をするかなど、気になる事がある方はお気軽に当院のスタッフにお声かけ下さい(*^^*)
目指せ!きれいな歯ならび!!
皆さんこんにちは(*’▽’)
梅雨に入ってジメジメしてますが、紫陽花がきれいな季節になりました☆
長かった6月ももう終わりですね!頑張りましょう
今日は歯科矯正治療についてお話していきます
正しい歯並びとは?
*前歯4本ずつの真ん中が、上下ずれることなく下の歯に上の歯が覆いかぶさるように重なっていること
*横から見える歯は上下で2分の1ずつずれていること
*ずれのない奥歯のかみあわせ
歯並びが悪いとどうなるの?
*虫歯や歯周病になりやすくなる
*全身のバランスが悪くなることがある(グッとはを食いしばる力が出にくい)
*消化が悪くなる(健康に良くない)
*容貌に劣等感を持ってしまう(歯並びが悪いと見た目が悪くなる)
歯並びが悪くなる原因
指しゃぶり…出っ歯の原因
舌で歯を押す…出っ歯、受け口、開咬の原因
口呼吸…出っ歯、開咬の原因
ほおづえ…同じ方向で常に頬づれをつくと、顎の骨がずれてくる
片側だけで食べ物を噛む
爪を噛む
治療の進み方
相談→検査→診断→治療スタート→装置をつける→装置を外す→保定→終了
個人差はありますが矯正が2年、保定が2年合計4年かかります。
「とても重要な保定期間」
歯並びが整った後、装置を外しても治療はまだ終わりではありません。なぜなら一見きれいになった歯並びはまだしっかり固まっておらず、放っておくと元に戻ろうとするからです。そこで歯並びが再び崩れるのを防ぐため、きれいに整った歯並びを固定するための保定装置をつけます。これは取り外し自由な装置なのでさぼると矯正の努力が水の泡。歯並びがまた乱れてしまいます。だからこそ、歯を動かすのと同じくらい保定の期間は重要なのです。
装置の種類
装置にはどんな種類があるの?
*マルチブラケット
メタルブラケットと目立ちにくいクリアブラケットがあります
矯正治療に使用する装置で一番イメージしやすいマルチブラケット。マルチブラケットは目立ちやすい反面、応用ができます。直接的に歯の表面に装置を付けるので、歯の3次元的な移動のコントロールがしやすく、マウスピース矯正では対応が難しいような複雑な歯並びの矯正治療にも対応できます。
*インビザライン(一日20時間以上の装着)
初めに患者さんの検査結果あをもとにクリンチェックと呼ばれる3次元のシュミレーションソフトを用いた治療完了に至るまでの総合的な治療計画を立て、コンピューターを用いて歯の動きを段階的に想定したアライナーと呼ばれる歯に被せる透明で取り外し可能な装置を装着します。このアライナーを連続して装着することにより歯を除々に移動させていきます。自分の歯がどのように動いていくのかを立体的なアニメーションで見ることができます。
食事の際の注意
☆装置を壊さないために..歯に粘りつくものや前歯でかじるものはやめよう
例)ガム、キャラメル、丸かじりのリンゴ、トウモロコシ、おせんべいなど
☆ 装置に引っかかりやすい食べ物
例)ほうれん草のお浸し、長ネギ、海藻、キノコ類、ゴボウなど
☆装置と歯の間に挟まりやすい食べ物
例)ひき肉、ラーメン、パスタなどの麺類、トウモロコシ、ナッツなど
矯正の話いかがでしたか?
矯正をすると時間とお金がかかるので一歩が踏み出せない人も多いと思います。少しでも矯正に興味がある方は無料で矯正相談できますので気になる方はスタッフにお声かけください(^^)/
大人になってから後悔しないために
皆さんこんにちは!(^^)!
今日は歯周病についてお話していきます☆!
歯周病について
ある雑誌の調査で「40代のうちからメンテナンスしておくべきだった体の部位」の第1位に、歯のことが上がったそうです。40歳以降で歯を失う一番の原因は歯周病。おいしく食べる、楽しく話す、豊かな表情などQOL(生活の質)の維持に歯を残すことは欠かせません。
歯を失う一番の原因は歯周病!!!
歯が多く残っている人は、多く失った人より生存率が1.1~2.7倍高いとの報告も!
歯だけじゃない、歯周病と全身疾患のこわ~い話
歯周病は、歯を失う一番の原因でもありますが、様々な疾患や全身状態に悪影響を及ぼすおそれがあることを指摘されています。歯周病が悪化しないために日頃から気を付けることは、お口の健康だけでなく、全身の健康を守ることにつながります。
菌血症…全身の細菌と炎症物質が回り、様々な臓器に問題が起こる可能性あります
低栄養…歯が少なくなると低栄養になり食事量は減ります
糖尿病…歯周病の改善で糖尿病の改善が期待できます
喫煙は歯周病にも影響大!「治療と一緒に禁煙、始めませんか?」
喫煙は全身の健康だけでなく、お口にとってもよくないこと。では、歯科医院で禁煙を勧める具体的な理由についてみてみましょう。
歯科医院で禁煙を勧める理由
*歯周病になりやすくなり、歯を失うリスクも高まります
*たばこは口臭の原因にもなります
*たばこの影響で歯や歯ぐきが着色してします可能性があります
*歯ぐきの血管が収縮して出血しにくくなるため、歯周病が気づかぬうちに重症化することがあります
*抜歯後の傷の治りが悪くなったり、インプラントの手術が失敗するリスクも高まります
*食べ物の味を感じる味覚機能が低下します
歯周病予防のために「セルフ」&「プロフェッショナル」
のダブルケア
歯科医院での定期健診が大切なのはなぜでしょうか?例えば、車の清掃や簡単なチェックは自分でしていても定期健診は必ずプロに頼みますよね。お口の中も毎日磨いていても、歯と歯の間、奥歯の奥の面、歯並びの悪いところに歯石がたまったり、ステインという着色汚れが歯の表面にこびりついたりと、自分でケアできない部分が出てきます。安全に乗るために車を整備点検するように、歯科医院での定期的なケアで健康できれいなお口を維持しましょう。
歯周病がある人はない人よりも医療費が高額!?
ある調査によると、歯周病がある人とないひとでは医科の医療費(年間)に15000円以上の差が出るとの報告があり、ケアすることで医療費の節約になる可能性があります。
歯周病にならないようにすることは、歯の健康を保つと同時に体の健康を保つことにもつながります(^○^)
食後の歯みがきと定期健診を続けていきましょう♪
食と健康
皆さんこんにちは(*’▽’)
どんどん暑くなってきましたね
熱中症で倒れないように水分補給や塩分をいつもよりしっかりとっていきましょう!!!
今回は食と健康について紹介していきたいと思います☆
虫歯と食の関係
かつて幼稚園や小学校での歯科検診は大変でした。あまりにも乳歯の虫歯が多かったためです。でも、現在乳歯の虫歯は激減しました。だからこそ見えてきた問題があります。
幼稚園や保育所で歯科検診をしながら、順番に並んでる子ども達を見ていると、中に小柄で顔色が悪い子がいます。どうしてだろうと思いながら口の中を見ると、虫歯で歯がボロボロでした。虫歯がひどくて食べることができないことが体格や顔色に表れているのです。これは、口の中を見ている者でないとわかりません。きっと幼稚園の先生は、顔色の悪さや体格を個人差と捉えているのでしょう。
3歳前から虫歯がひどい子は、やはり体が小さい子が多いです。そんな子は小学校入学後急に体格が良くなることはありません。
“虫歯が多い3歳児”と“虫歯のない3歳児”の体重を比較した研究があります。虫歯の多い子の平均体重は約15㎏に対し、ない子では17㎏とすでに2㎏の差がついていました。他にも虫歯が多い子ほど貧血傾向があるという研究結果が出ています。
私達の体は食べ物からできています。本来、ヒトにとって異物である食べ物を歯で噛み消化することで体に同化させ消化するのです。食物アレルギーを専門にしている小児科医は、食物アレルギーの一番の予防は“よく噛むこと”と口を揃えて言います。食物アレルギーは、抗原が腸管から侵入することで起こります。もちろん食物アレルギーには、遺伝など様々な要因があります。
ここで卵かけごはんを例に考えてみましょう。子どもは卵かけごはんが好きですが、噛むことなく飲み込んでしまいます。噛まないのでペプシン(胃で働くたんぱく質分解酵素の1つ)が十分にはたらかず、未消化のまま腸管へ流れる可能性が高くなります。もし、腸管に傷でもできれば感作され食物アレルギー発症の原因にもなりなす。
なぜ一口30回噛むの?
食べ物は“一口30回噛みましょう”(カミングサンマル運動)と言いますね。どうせなら50回や100回噛んだ方がいいとおもいませんか?ちゃんと30回噛むことの意味があるのです。
フレッチャー氏の“噛み噛み健康法”
フレッチャー氏は40歳にしては髪の毛が真っ白。身長170㎝で体重は100㎏近く、それに腹囲は150㎝もありました。完全なメタボですね。昔は元気に世界中飛び回っていたのに体調が悪くなる一方で病院で検査を受けたところ、食べ過ぎと運動不足による生活習慣病と言われたそうです。
そんなある日グラッドストーン首相の健康法“一口30回噛むこと“を思い出しました。そればかりでなく次のことを実践しました。
1.本当に空腹感の湧いたときだけ食べる
2.新鮮なものをシンプルに調理して食べる
3.味わいながらゆっくり食べる
続けていくことで健康な頃の状態に戻ってくることを自覚しました。フレッチャー氏はこれをきっかけに世界中で“噛み噛み健康法”を説いて周りました。この方法で取り戻したのは体調の回復と体重の減少だけではありません。体力がつくと同時に持久力もついてきたのです。
噛み噛み健康法で、栄養吸収力がアップします。よく噛めば完全に消化され同じ量の食物でもより多くの栄養を吸収できるのです。
よく噛むと沢山良いことがありますね!
皆さんも意識して一口30回噛んで健康になりましょう(^^♪
インビザラインとエラスティックについて
こんにちは(^^♪
今回はインビザラインとエラスティックについてご紹介していきます!
上記の写真に「リンガルボタン」と言われる銀色の突起が付いてます。
この銀色の突起は何のために付けたかというと
インビザラインの補助装置でもある「エラスティック」を使用する為です!
銀色のボタンは歯の外側についてますが、とても小さいので頬や唇に当たる心配は全くありません。
奥歯にだけついているので見た目が気になる事もあいません。
また、このボタンは多少歯ブラシでゴシゴシしても外れないくらい丈夫です!
だからといってゴシゴシしすぎるのはおやめ下さい( ;∀;)優しく磨いて下さいね♪
インビザライン自体にもエラスティックゴムをかける切れ込みがあるので
ボタンとインビザラインにエラスティックゴムをかけます。(下記写真↓)
この写真をみると上下前歯が噛み合ってなく少し前歯に隙間があるのが分かると思います。
エラスティックゴムをかけた事によって、この上下の隙間を無くしてくれる働きがあります。
エラスティックゴムはインビザラインによる歯の動きを助けたり、反作用の力を抑える効果があります。
喋ると少しゴムに引っ張られる感じがありますが、特に気にならないです。
お水も普段通りお飲み頂けます(^^)/
ゴムはとっても小さく下記写真の袋に沢山入っています。
ゴムの大きさも種類があります(下記写真)のでご自身にあったサイズのゴムをお渡しします(^^)/
ゴムの着脱は下記写真の緑色のエラスティックホルダーをお使い頂くと簡単です!
先端に引っ掛けるところがあるのでそこにゴムをかけます。
慣れると手でも出来るようになります(^^)
詳しくは直接スタッフがお教えしますのでご安心ください!
エラスティックゴムは寝るときだけでなく普段も出来るだけ付けていてもらいたく、
ごはんを食べるとき以外はなるべく外さないで頂きたいです。
忘れず継続することで早く歯を動かしてくれますので頑張りましょう(*’ω’*)★☆
顎関節症
皆さんこんにちは(*’▽’)
新型コロナウイルスもだいぶ落ち着いてきましたね!
もう一息です、頑張りましょう!!!
今日は顎関節症について紹介します。
「顎関節症」という病気知っていますか?
顎関節症とは、顎関節やその周辺の筋肉などに問題が起きる病気の総称で、症状としては口が開かない、開きにくい、また音がしたり顎を動かすと痛みがでるなどがあります。時々音がする程度であればしいて治療する必要はありませんが口が開かないなどの機能障害や、つらい痛みがある場合は治療の対象となります。
顎関節症は『かみ合わせが悪い』『肩こり、腰痛、頭痛などの体調不良に関係が深い』というような取り上げられ方が盛んに行われていた時期があり、現在でもとても怖い病気だと思われている方が多いようです。しかし顎関節症は本来、大事にしているのに悪化していく悪性の病気ではありません。様々な原因により加わっている顎への負担を取り除けば、多くの場合スムーズに治っていきます。
東京都内の就労者へのクリーニング調査では、男性で15.5%、女性で24.5%に顎関節症の疑いがあったという驚きのデータがあり忙しく働いている若い世代に多い傾向が指摘されています。口を長く開けているのが不安だという患者さんには配慮させて頂きますのでお申し出ください。
顎関節症には4つのタイプがある
1.関節円板のトラブル
関節円板のズレによって起きる。異音、口が開けにくいなどの症状の他、強い痛みを伴うことも。歯科医院による初期治療(スプリントの作成、自宅で出来る顎のストレッチ、食事や生活上の注意点など)により痛みが軽減することが多いが、痛みが強かったり症状が長引く場合は専門医へ。
2.筋肉のトラブル
咀嚼筋などの筋肉疲労による筋肉痛がきっかけ。慢性化する場合もあり、原因についてもまだ謎な部分が多い。口を開け閉めしたり筋肉を触ると痛む。初期治療と生活指導をうけ、リラックスを心がけよう。
3.骨変形のトラブル
下顎頭の変形や顎関節の周辺の組織の炎症の損傷のために起き、症状は軽度のものから重度のものまで幅がある。顎関節への負担を取り除くことによって顎関節が動くようになると、専門医の治療を受けずに治るケースもある。
4.靭帯や関節包のトラブル
顎関節の周囲のある靭帯などが肉離れや捻挫を起こして痛む。硬い食べ物を避けるなどして大事にしていると、通常は自然に回復する。
クセや習慣を見直そう!!!
1.背筋を伸ばそう
2.上下の歯を離そう 一日上下の歯が触れるのは食事を含めても20分程度です(^^)
3.睡眠を充分とろう
4.頬杖をやめよう
5.電話の肩ばさみをやめよう
6.仕事の合間に休憩しよう
7.硬い食べ物は控えて
8.うつ伏せで読書しない
顎関節症を発症、増悪させる原因を減らすために日常生活で何気なく行っているクセや習慣を見直していきましょう。気づいて改善していくと症状がグッとらくになります。
ぜひお試しください☆!
噛むメカニズム
こんにちは
だいぶ気温が上がって暑くなってきましたね。
マスクをしていると熱がこもって熱中症になりやすくなるので水分補給はこまめにするようにしましょう(^O^)
さて今回は唇や頬、唾液の役割についてお伝えしようと思います!
唇の役割
私たちは食事の際適量を噛みきり、口の中に入れます。この動作の主役は「前歯」ですが、実はあんパンのような固形食物であれば問題ないかもしれませんが、スイカのような固形+水分が含まれた食物は噛み切った時に、口の中から水分をこぼさない為の唇が必要です。
上の唇を「じょうしん」、下の唇を「かしん」と呼びます。
唇はどこですか?と、聞かれれば多くの人は赤い部分と答えるかもしれません。しかしこれは間違えです。赤い部分を「赤唇」と呼びます。血液が透けてみえるので赤くなっているのです。貧血の時に赤みがなくなるのはそのためです。
では、どこが唇かというと鼻唇溝より下、頤唇溝より上のことを指します。
唇は身体の表面積から考える歯と、極めて狭い領域と言えます。しかしながら、唇からの情報量は膨大です。事実受け取る側の脳における表面積の広さが物語っています。食物を噛み切る瞬間、多くの情報が脳に伝達されこれまでの記憶を呼び起こしながら咄嗟の判断で決めているのです。
頬の役割
表上筋の役割
上唇、下唇の中には口輪筋という筋肉が走行しています。人の顔は泣いたり、笑ったりする表情を表現できます。表情筋という名の由来です。目の周りの眼輪筋や鼻にあるいくつかの筋は除き、唇周辺の表情筋は最も重要な働きがあります。それはミルクを飲むという働きです。哺乳類である我々は生後ミルクをのむ必要があります。乳首からみるくを吸いだしこぼすことなく飲めるのは唇の機能すなわち表上筋なのです。
これらのことから唇と表情筋が協調して機能を発揮しています。
噛むとき飲むときに大きく収縮し、口元を締めています。すなわち咀嚼機能を担う頬のおかげで私たちはおいしく食事ができるようになったといえます。
唾液ってすごい!
口の中には唾液が出る場所が無数にあり、唾液は口腔のさまざまな役割に欠かすことができません。舌、口唇、頬の動きを滑らかにしてくれるのが唾液です。また、食事の際かみ砕いたものに混ざるのが唾液で結果的に食物が飲み込みやすい食塊に作り替えられます。
口腔は消化官と繋がっています
美味しいものを想像しただけで匂いをかがなくても唾液はでてきます。これは人が進化の過程で獲得した重要な機能で実はこの時胃液などの分解も始まります。すなわち食物を食べると同時に消火気の活動も始まるのです。このことから口腔は消化官の一部であることがわかります。
噛むをコントロールしているものは歯だけではなく口唇、頬、舌等多くの組織の共同作業でその作業は口腔という空間で利用して行われ効率よく唾液を混ぜ込んでいくという極めて複雑な作業であることがお分かりいただけたと思います。
皆さんあまり意識しないで自動的に食物をかみ飲み込んでいると思いますが、たくさん噛むことで唾液がたくさん出て消化を手助けしてくれます。
噛むことを意識して食事してみてください(*’ω’*)