乳児から6歳までの口腔内の発達
胎児期にみられる自発運動は、妊娠後期に「今、赤ちゃんがお腹を蹴った!」などと母親にも感知できる場合があることで知られています。身体を動かす筋組織は主にアクチンとミオシンと呼ばれるたんぱくが主役となり、お互いの間に滑り込むことによって収縮しています。
そして多くのわき役たんぱく質が周囲を形作っています。
この基本的な細胞内の構造は妊娠初期に作り上げられます。
大まかな体の構造は妊娠して3か月頃には出来上がります。
では、赤ちゃんのときの咀嚼・嚥下にかかわる領域ではどうでしょう?
単純な下顎運動は妊娠11週頃に確認されています。
指しゃぶりや嚥下動作は胎生12週には始まっています。
胎児は口腔に羊水を取り込み、まだ頼りない表情筋や舌でしっかり口腔内に羊水をため、「ごっくん」と嚥下する一連の動作をかなりの時間をかけて練習していることになります。
はじめはうまくいかなくて口元から羊水がこぼれていたかもしれませんね☺
徐々に練習していく過程で、頬や舌で羊水を口腔にためる動作は咀嚼機能を発達させ、嚥下動作と協調することの重要性をしっかりと脳に叩き込んでいるのです。
そして出生までの間に、味覚、嗅覚、唾液の分泌機能などが加わっていきます。
生まれたばかりの新生児は自分の母親の匂いを好み、羊水を好むことが知られています。
これは何より胎児に味覚、嗅覚があり、それを記憶する能力までが備わっていたことを証明するものです。
咀嚼から嚥下の複雑な動作は、本能的に備わっていた機能だけではなく、実はお母さんのおなかの中で、長いトレーニングによって獲得したものでした☆
わたしたちの体には五感といって、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚があり、さまざまな情報を脳へ伝えています。これらのシステムは胎生期に構築され、修正時にはすでに機能しています。
さらに、赤ちゃん(新生児)は原始反射と呼ばれるいくつかの反射機能を備えて生まれてきます。
そのひとつに探索反射があります。
口唇周囲に何かが触れると反射的に顔を向けて口を開く動作です。
そして次に口唇反射が加わります。これは口唇に何かが触れると口唇を丸める動作をすることを言います。
また、次に始まる原始反射は吸啜反射です。
これは口唇に触れたものは何でも自動的に吸おうという動作を始める反射です。
これらの原始反射によって新生児は、母親や哺乳瓶の乳首を探し、くわえ、そして吸う動作へとつなげているのです。
新生児の原始反射のひとつに咬反射があります。
これは口腔内の歯肉部分を指で触るなどして刺激すると、下顎を噛みこむ動作をすることです。
また、授乳時にも新生児は噛みこんでいます。
乳児嚥下に噛みこむことは必要なさそうですが、乳首を口蓋と舌の間でしっかり固定させるためには、まず下顎が固定されなければなりません。
この「噛みこむ」力を新生児期にきちんと獲得することはとても重要なことです。
乳歯はだいた生後6か月くらいで萌出が始まります。
そして2歳半くらいで萌出は完了し、乳歯列として上下の歯がしっかり咬み合います。
そして6歳ごろ、最初の永久歯が萌出するまで永久歯だけの歯列として活躍します。
この時代の習慣は口腔だけでなく、全身に多くの影響を与えます。
上下で合計20本の乳歯は「正しい姿勢、正しく噛む、正しく飲む」ということが守られると、悪い癖がなければ理想的に並びます。
悪い癖は歯並びに大きな影響を与えます。
例えば指しゃぶりの癖は、つねに上下の歯の間に指が入っているため、そこにスペースができた歯並び、すなわち上下の歯がかみ合わない状態の歯並びになってしまいます。
このような状態を「歯列不正」と呼びます。
また、この時期の頬杖も大きな問題を引き起こします。
ホワイトニングとはなんですか?
ホワイトニングって歯に悪いんじゃない?という質問をいただくことがあります。
今日はホワイトニングがどのようなものなのか、お話したいと思います(^^)/
現在、ホワイトニングとは、「白い歯にする」という広い意味で、オールセラミッククラウンやラミネートベニアなどの補綴治療から、コンポジットレジンによるダイレクトボンディング法、歯の漂白、PMTCなどを含む意味と、歯の漂白のみを示す狭い意味があります。
歯の漂白とは、歯質を切削せずに化学的に歯を白くすることです。
化学的な薬剤の作用によって、歯の色は黄色みや赤みが少なくなり、同時に明るさが増して、白く明るい歯になります。
アメリカでホワイトニングが普及し始めた当初は、ホワイトニングではなくブリーチングと呼ばれていました。
ブリーチングという言葉は、塩素系の漂白剤で衣服を白くするという印象があるため、もう少しやわらかい表現が好まれるようになり、ホワイトニングという言葉が浸透しました。
さらに、ホワイトニングのなかでも、とくに有髄歯のホワイトニングを指して使用される場合が多くなりました。
歯を白くしたいという主訴の患者さんが来院されたとき、クリーニングによって歯の表面のステイン除去を行っても満足されない場合、次に提案できる方法がホワイトニングです。
有髄歯で、なおかうラミネートベニアやコンポジットレジンによる第r稀有とボンディングなどの処置がされていない歯に対しての適応となります。
コンポジットレジン修復がなされている歯でも、部分的であれば適応となります。
正しい知識、技術のもとで行えばホワイトニングは審美歯科の中で最もはじめに、最も簡単に始められる選択肢となります。
歯を白くすることによる自信の回復が、新たな人生の一歩となります!
ホワイトニングにより口元のコンプレックスを解消することで、患者さんの明るい笑顔を引き出し、思いきり会話と食事を楽しむことができます。
また、ホワイトニングの安全性についてです。
ホワイトニングが臨床に普及したのはこの20年で、有害なことはないとわかっています。
基本的には、ホワイトニングの薬剤から発生したフリーラジカルが歯の中の有機物に作用するので、無機物を多く含むエナメル質表面には有害なことはないと考えられています。
さらに、エナメル質表層では、齲蝕予防効果があるという報告がされています。
ホワイトニング直後は、歯の表面はペリクルが除去された状態となるので、色素が沈着しやすく、さらに酸により脱灰されやすくなります。
短時間のうちに唾液中の有機物と無機物質により被膜が形成されますが、ホワイトニング直後は酸性飲料水や着色する可能性のある飲食物、喫煙については避けなければなりません。
PH5.5以下の、一部のホワイトニング材を用いたとしても、一時的なエナメル質表層の脱灰を認める場合があります。
しかし、健康な口腔内環境においては、唾液中の重炭酸イオンの働きによりすみやかに再石灰化が起こり、ホワイトニング術前よりも耐酸性が向上することがわかっています。
どうして歯が白くなるのか気になる方も多いとおもいますので、歯が白くなるメカニズムについてもお話致します(^^)/
ホワイトニング材のなかに含まれる過酸化水素、または過酸化尿素の作用で、歯のなかに存在する有色物質が分解されて、歯が白くなります。
ホワイトニングの歴史
ホワイトニングの歴史は、分権的には19世紀までさかのぼります。
いまから約170年前、日本はまだ鎖国をしていた時代の1844年に、ミョウバンを使用したのが始まりと言われています。
古くから歯の色を気にする文化があったようです。
痛みをとってほしい、噛めるようになりたいという希望はいつの時代も変わらないですね☆
冬になると歯が痛くなる?
こんにちは!
今日は一段と寒さが増してますね((+_+))
皆さんは、寒くなると歯が痛くなる…そんな風に感じたことはありませんか?
さむくなると肩凝りや、歯の痛みがでる原因のひとつに「歯の食いしばり」があります。
寒いと猫背になって肩が上がり、体全体がぎゅっと固くなりませんか?
実はその時に無意識に思い切り歯を食いしばっていて、冬の夜の寒さを耐えるために、寝ている間に無意識に歯を長時間、かなりの力で食いしばることがあります。
そうするとその翌日に歯が痛くなり、虫歯のような症状が出てくるのです。
歯の食いしばりによる影響は、
●歯の削れや欠損、亀裂、破折
●歯のグラグラ
●歯周組織にまで負担がかかり、歯周病(歯肉炎、歯槽膿漏)
●歯の亀裂から知覚過敏へ
●顎関節症
●肩こり など…
様々な障害を引き起こします。
スポーツ選手などがマウスピースをはめているのは力が入るときに歯を食いしばり、それが歯に大きな負担をかけるため、マウスピースで歯を守っているからです。
食いしばり以外に虫歯が外の冷気でしみる場合もあるので、
気温が一気に下がり始めるこれからの時期に歯が痛くなったら、まずは一度検診にお越しください(^^)/
ベストスマイルオブザイヤー
こんにちは!先月の11月8日のいい歯の日にベストオブザイヤーが発表されました!
今年は、今もっとも期待される若手女優の一人である浜辺美波さんと、連続テレビドラマ「まんぷく」に出演中の桐谷健太さんが受賞されました。
笑顔の素敵な女優さんや俳優さんは、やはり歯も美しいですよね(^^)/
授賞式では、普段のオーラルケアのお話もされていたそうです。
芸能人は歯が命、といいますが、一般人だって歯はとても大切です!
みなさんもオーラルケアを見直して美しい歯を手に入れましょう!
また来年も、どなたが受賞されるか楽しみですね♪
勉強会
スタディグループにて当院の院長の大平が発表してまいりました(^^)/
医学は日々進歩していますので、毎日勉強していく必要があります。
これからもみなさまに最善の治療を提供できますように、スタッフ一同努力してまいります!
歯を白くするさまざまな方法
こんにちは!
12月に入ってまたぐんと寒くなりましたね。
最近、虫歯を治療するだけでなく歯をきれいにしたいと意識される方がとても増えてきたように思います。歯を白くしたい、歯並びをきれいにしたい、などなど…
日本人は海外に比べて歯の意識がまだまだ低いと言われています。
芸能人の方でも笑うと銀歯がちらりと見えたりなんてこともありますが、海外の方からするととんでもないそうです。
ところが最近は虫歯になってから金属を外すのではなく、金属をお口の中からなくしたいから、金属アレルギーを防ぎたいから、といった理由でもセラミックに変えたいと来院される方も多いです☆
そんなお口の中を、白く、きれいにする方法はいろいろあります。
是非ご自身のお口の中を鏡で見てみながら検討してみてくださいね。
まずお口の中に金属がある方。
小さい詰め物だったり、大きなかぶせ物だったりいろいろあると思いますが、小さな詰め物でしたらセラミックも小さなもので済む可能性が高いです。
外してみたら中からまた虫歯ができていた…なんていうことも少なくありません。
保険の銀歯は自費のセラミックよりも二次的に虫歯になってしまう可能性が高いです。
外してみてよかった~なんてことも…銀歯の虫歯からじわじわ虫歯ができていては、わからないですよね。
かぶせ物の銀歯も、外してみると虫歯ができてしまっていることが多いです。
だいたいの場合が虫歯をとって材料を足し、すぐまた歯型をとることができますのでそんなにお時間はかかりません。
大きなものであればあるほどそうですが、お口の中から金属がなくなると印象がだいぶ変わります!
笑顔がとっても明るく美しくなります☆
次に、自分は虫歯ができにくいし痛いところもないからもうずっと歯医者に行ってないよ、という方。
歯垢は2日で歯石となります。
つきやすい、つきにくいと個人差はあるものの、虫歯がなくとも歯科医院でしっかりとプロのクリーニングを定期的に受ける事はとっても大切です!
せっかく虫歯がないのに、歯石がびっしりついていた…なんて方もたくさんいます。
歯石は硬い石のようになってしまいますから、ご自宅の歯ブラシではとれません。
超音波の機械を使ってしっかりと落としてあげることが大切です。
また、歯石に埋もれて虫歯が下にいた、なんてこともあるんです。
歯石は放っておくと歯ぐきの下まで潜り込み、歯周病を起こしたり歯ぐきが炎症を起こして腫れてしまったり、口臭にもなってしまいます。
また、お口の中はそれぞれ違いますので、衛生士に歯ブラシの効果的な動かし方や必要なアイテムのアドバイスを受ける事も、ご自宅で丁寧に磨いていただくために大切です☆
また、たばこのヤニや茶渋でお悩みの方。
市販の粒子の荒い歯磨き粉は確かに汚れが取れやすいですが、エナメル質に細かい傷を作ってしまいます。定期的にPMTCを受ける事をおすすめします。
PMTCは細かいパウダーで汚れを落としてくれるので歯を傷つけることなく汚れをしっかりと落としてくれるのでよごれが気になる方にはとってもおすすめです!
また、色が気になる場合にはホワイトニングが効果的です。
病院で行うタイプのオフィスホワイトニングと、ご自宅で行うタイプのホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは一度でしっかりと白くなるのに比べて、ホームホワイトニングは徐々に白くなっていきますが、持続性はホームホワイトニングのほうが長いです(^^♪
おすすめはオフィスホワイトニングをして、ホームホワイトニングでキープしながらさらにトーンアップして頂く事です!
是非みなさんも白くて美しい歯を目指してみてください☆
ご相談はお気軽にひまわり歯科クリニックまで。
12月!ホワイトニングキャンペーン☆
”ホワイトニング” のクリスマスキャンペーンはじまりました☆
11/24~12/25までの期間限定です。
◆ホームホワイトニング:¥32,400 → ¥21,600
◆オフィスホワイトニング:¥32,400 → ¥21,600
◆ホーム&オフィスホワイトニング¥54,000 → ¥43,200
歯を白くしたい、と考えていた方、今がチャンスです!
大切なクリスマスの予定の前に、自分磨きしちゃいましょう(^^)/
お電話でのご予約はもちろん、受付スタッフにもお気軽にお尋ねください♪
12月はご予約が埋まりやすくなっておりますのでお早目のご予約をおすすめします☆
インプラントはどうして高額なのか?
歯を失ってしまったら、補う治療が必要になりますがその治療法のひとつとしてインプラントがあります。
インプラントはブリッジと違って両隣の健康な歯を削る事もありませんし、入れ歯のように他の歯に負担をかけてしまったり、ケアが大変になることもありません。
まるで自分の歯のように使えることが最大のメリットです。
しかし、以前ほどではないですがインプラントは高いから…とどうしても敬遠してしまう方が多いかと思います。
でも果たして本当に高額なんでしょうか?
入れ歯やブリッジと比較して他の歯に負担をかけることがないというだけで大きなメリットですが、しっかりとケア、検診を受けていれば永く使うことができます。
大切なのは、値段だけではありません。
値段も含めた満足度にこそ、インプラントの価値があります(^^♪
インプラントで人生の満足度が上がれば、お金に代えられない価値があったということです。
インプラントに何を求めるかによって、その価値は左右されるでしょう。天然の歯と同じように食べたいものをおいしく食べることができ、歯をしっかりと噛みしめる快感を得たいということを重要視するのであれば、インプラントを選択するほかはありません。 入れ歯の具合が悪く、いつも憂うつな気分でいた人が、インプラントに変えることで、気分がスカッとして、若返り、生きる意欲も高まってきたとなれば、値段に代えられない喜びを、インプラントがもたらしてくれることになります。
ただ高い・安いで決めるのではなく、どのような生活を送りたいかが、選択の基準にするのが良いと思います。
また、インプラントが高額である理由は様々です。
インプラント用オペ室や外科用ライトなどの設備投資も、他の歯科治療の設備とは比べようもないほど投資が必要です。
インプラント本体も、世界的にトップクラスのインプラントシステムは、費用が掛かります。
滅菌対策も、使用する器機それぞれをクラスBの世界基準の滅菌器を使用して、白衣はオペする術者、アシスタントまで、1回限りの使い捨ての滅菌してある白衣を着る場合には、ここでも非常にコストが掛かってしまいます。
技術レベルが高く、滅菌や治療の質にこだわったインプラント治療を行う場合に安く抑えることは不可能に近いと考えます。
結局いろいろなところでコストカットを行い、安かろう悪かろうとなってしまうのです。
インプラント治療は、人の体内に入れるものです。品質の良くないものを入れていいはずがありません。
だからこそ治療の質、材料の品質などにこだわるべきだと思います。治療する歯科医師やスタッフは定期的にセミナーなどで研鑽を積み患者さんの期待に応える技術を磨くことは当前だと思いますし、滅菌は、世界基準でこだわるべきで、インプラントシステムは、実績があり信頼性の高いインプラントメーカーである、ノーベル社の製品を使用しています。
こういったことらを考えると、インプラントを入れることは高額だとは私は思いません!
むしろ、多少のお金を払えば見た目を気にすることなくおいしく食事がとれるようになると思えば安いとさえ思います。
当院でインプラントを入れた患者様たちのお話を聞いていても、「本当に入れてよかった。」「入れ歯を入れていた時が嘘みたいに楽になった。」「自分の歯みたいです。」などと嬉しいお声をいただきます。
人生において食べるということは大きな喜びですし、食事が楽しくなかったら毎日の楽しみが半減してしまいますよね。
入れ歯を入れればいいやと考えている方も多いかもしれませんが、お口の中に異物を入れるわけですから、慣れるまで時間がかかってしまいます。
耐えられずにせっかく作った入れ歯を全然使わず、そのため歯がないところの隣の歯が倒れてきてしまったり上下の歯が伸びてきてしまった例もあります。
力をコントロールする歯科臨床
力をコントロールする歯科臨床
【特定非営利活動法人日本顎咬合学会 2018年度支部学術大会】
日本顎咬合学会は昨年から「真・顎咬合学」をテーマのもと、顎咬合学を歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士が臨床に応用し、患者さんにお伝えしていくことを目的としている学会である。
2018年度支部学術大会では、様々な角度から顎咬合学についての講演が行われた。
【顎位治療とは】
下顎の位置(顎位)が偏り、顎の位置を決める3つの顎位のバランスが崩れてしまった場合に行う治療。
3つのバランスとは
・咬合位
・顆頭位
・筋肉位 のことである。
【目的】
ブラキサーにおいて咬合力をコントロールするために、MFTによる力のコントロールが
有効であることを、咬合再構成した症例を元に示す。
【材料・方法】
う蝕と過剰な咬合力によって咬合崩壊した患者さんに、治療用義歯で顎位を回復した後に
CTシュミレーションソフト(ノーベルクリニシャン:(株)ノーベル)で診断後に
インプラント治療を行い固定式最終補綴物に移行した。
上顎はオールオン4ope前に、MFTによる力のコントロールを行い、インプラントの微小動揺を抑えた。
また、就寝時には軟性スプリントを使用してもらった。電動ブラシ(キュアライン:(株)ミック)の
使い方を患者さんに携帯アプリに登録することで、日々の磨き方や角度が医院に自動で転送されてくる
システムを用いた。
【結果】
補綴治療によって咬合高径が回復、審美的にも回復した。
プロビ装着中にMFTを行うことで、顔面表情筋のリハビリテーションを行った。
また、ガム咀嚼により、力のコントロールを咀嚼筋に記憶させ、咬合力を安定化した。
電動歯ブラシを処方し自宅でも歯科衛生士の指導を受けることにより、患者さんのモチベーションを
上げることが出来た。
【考察・結論】
プロビジョナルレストレーション中のMFTは、患者さんの咀嚼・嚥下・発音といった機能回復には必須であると考えられる。
また、MFTには歯科衛生士と連携したシステム作りが重要である。
【インプラント埋入後のメンテナンス】
インプラントは埋入して終了ではない。インプラントはチタンでできているので虫歯にはならないが、「インプラント周囲炎」という病気になるリスクがある。
この病気はインプラント患者の約20%が罹患すると推測されている。
インプラント周囲の歯茎や顎の骨などが歯周病菌に冒され炎症を起こすことをインプラント周囲炎と
呼び、インプラント治療後のケア不足で歯周病菌に感染することが発症の主な原因と考えられている。
また、歯根膜のないインプラントは天然歯よりも早いペースで感染が進行してしまう。
この病気は痛みなく進行していくため、インプラントの寿命を延ばすためには日々のケアと歯科衛生士
によるプロのケアがとても重要である。
メンテナンスを怠った場合
・インプラントが抜ける、割れる
・人工歯が取れる、ぐらつく、欠ける、割れる、ヒビが入る
・歯茎が腫れる、出血する、膿が出る
・顎の骨がやせる
などの症状が出てくる可能性がある。
インプラントだけではなく残っている天然歯を守るためにも定期的に歯医者に通い、口腔内の良い状態を維持するためにも必要である。
日々のケアでは歯ブラシだけではなく、デンタルフロス・歯間ブラシなどの口腔ケア用品も使用する
ことで口腔内をより一層清潔に保つことができる。
また、インプラント後のメンテナンスは口腔内の清掃だけではなく噛み合わせのチェックも行う。
噛み合わせに歪みが生じるとインプラントに大きな負荷がかかってしまい人工歯が割れてしまうことがある。そのため適切な噛み合わせに調整し、定期的にレントゲンを撮影しながら検査をしていくことも
とても重要である。
インプラントはメンテナンスをきちんと行えば、メリットの大きい治療法だと思われる。
義歯は違和感があり、外れやすかったり食事もしにくい。ブリッジは両隣の歯を削らなければならない
デメリットがある。担当医とよく相談し、口腔内の状態・費用・モチベーションの問題がなければ
インプラントは患者のQOLを満たすことのできる最善の治療だと考える。
という内容の発表になりますが、
インプラントを永くお使いいただくためには、患者様それぞれのお口の中に応じて、MFT(口腔筋機能療法)や、マウスピースの使用が大切になります。
インプラントを入れて終わりではなく、こうしてインプラント前後のケアを行うことでよりインプラントを長持ちさせることができ、審美的にも美しくなります!
きれいになれば、より口腔内のケアのモチベーションも上がりますのでいいこと尽くしですね☆
歯を失ってしまったら補う治療が必要です
歯を抜いたり、なんらかの形で抜け落ちてしまったりした場合、様々なバランスが崩れはじめます。
歯がなくなってしまった上の部分の歯が伸びてきたり、隣の歯が傾いてきます。
また抜けたままにしておくと、お口全体に様々な障害が現れてきます。
◆奥歯のかみ合わせが低くなり、前歯が出っ歯になります
◆かみ合わせが乱れ、食べにくくなります
◆歯の隙間に食べかすがたまり、虫歯や歯周病がひどくなります
◆姿勢が崩れ、肩こりや頭痛、腰痛、顔のゆがみなど、全身的に影響が及びます
人工的な歯で補う治療には3種類あります
◆ブリッジ
◆入れ歯
◆インプラント
歯が抜けたところをそのままにしてしまっていませんか?