ドライマウスの対処法と原因について
「ドライマウス」という言葉を耳にしたことはありますか?
口の中や唇が乾燥したり、パサついた食べ物が飲みにくくなったり、口臭が強くなるなどの症状がある方はドライマウスかもしれません。別名、口腔乾燥症とも呼ばれます。
今回はドライマウスの原因と対処法についてお話します。
ドライマウスの代表的な原因2つ
①唾液腺からの唾液分泌量が少なくなる
唾液分泌量の減少についても様々な理由があります。
・加齢によるもの
年齢と共に唾液腺の機能が低下します。また歯を失うことで柔らかい食べ物が多くなり噛む回数も減ってしまい唾液分泌量の減少に繋がります。
・病気や副作用によるもの
シェーグレン症候群や糖尿病、腎臓疾患や薬の副作用、放射線治療
・生活習慣病によるもの
喫煙やストレス、緊張など交感神経への影響が長期間続いてしまうと自律神経が乱れ唾液の分泌が抑えられてしまう
もう一つの原因は
②口からの水分量蒸発が多い
・鼻づまりや歯列不正によって口唇が閉じられない
・睡眠中のいびきや無呼吸症候群
このように無意識のうちに口呼吸になってしまって口の中が乾燥してしまうということがあります。
唾液は正常な人で一日に1~1.5ℓ分泌されていて口に潤いと健康に深く関係しています。
唾液の主な役割は
①自浄作用・・・歯の表面についた食べカスや
②粘膜保護作用・・・潤滑材の役割をして舌や頬、歯茎などの軟組織が傷つくのも防止
③抗菌作用・・・唾液に含まれる酵素が最近増殖を抑え感染を防止
④緩衝作用・・・口腔内が酸性に傾いた時に中性に戻し虫歯を防ぐ
⑤石灰化作用・・・唾液中のカルシウムやリン酸などの成分が虫歯を防ぐ働きをする
⑥消化作用・・・唾液に含まれる酵素が炭水化物の消化を助ける
唾液には食事以外にも細菌の侵入を防いだり口の中を守ったり、とても重要な役割を果たしています。
ドライマウスの症状に気付かずそのまま放っておくと様々な病気を引き起こす可能性が高まります。例えば歯周病や誤嚥性肺炎、口臭などです。たかがお口の乾燥と思ってしまいがちですが、唾液が少なくなると口腔内の細菌が増殖し様々な弊害の原因と繋がっていきます。
ドライマウスにならないための対策
対策としてはご自身で意識するだけで簡単にできるものがあります。
①呼吸法を意識する
②水分補給
③しっかり噛むこと
④舌を動かしたり唾液腺のマッサージ
毎日の習慣で予防できることがたくさんありますので気になった方は是非試してみてください!
ドライマウス以外のことでもお口の中で気になることがあれば、定期健診の時などにお気軽にお尋ねください。
ホワイトニングで魅力的な白い歯に🦷
ホワイトニングに関する疑問をわかりやすく解説していきます。
①歯が黄色くなるのはなぜ?
表面の半透明のエナメル質から、内側の黄色味を帯びた象牙質が透けてみえるため、歯は本来真っ白ではありません。
しかし、遺伝や加齢、飲食物の着色によって黄ばみの度合いは個人差がでてきます。
②人はなぜ白い歯に憧れるの?
最近の自撮り文化が大きく影響していることが考えられます。
アプリや加工技術によって、写真の中の白い歯の自分に見慣れると、ふと鏡を見たときに現実の歯の色が気になるという人が多いようです。
またマスクを外す機会が増えたことで、顔の下半分の見た目を改善したいという人もいるようです。
③オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは?
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯の表面にホワイトニングジェルを塗って光を照射し、一回の施術で歯を白くする方法です。
ホームホワイトニングは、歯にフィットするあなた専用のマウストレーとホームホワイトニングジェルを使って、自宅で徐々に歯を白くしていく方法です。
④なぜホワイトニングで歯が白くなるの?
クリニックで行うホワイトニングは、歯科医師・歯科衛生士のみが取り扱える薬剤を用いて歯の象牙質まで漂白成分を浸透させて、目に見えない大きさまで素を分解することで白く見せています。
ホワイトニングにも種類は様々ありますが、自分に合ったホワイトニングを見つけましょう。
ひまわり歯科クリニックではカウンセリングを行い詳しく説明させていただいております。
是非、一度ご相談くださいますようお願い致します。
🌻ひまわり歯科クリニック🌻
ホワイトニングについて🦷✨
今日はホワイトニングについてお話しします。
マスクを外す機会が増え、歯の白さを気にされる方も増えてきました。
最もおすすめできる歯のホワイトニングケアは、歯科医院で施術してもらうことです。
専用の器具と専用の薬剤を使って、歯を傷つけずに白くすることが可能です。
●歯磨き粉やシール、消しゴムでホワイトニングはできない
最近では、市販のホワイトニング歯磨き粉や、歯のシール、歯の消しゴムなど多数のセルフケア製品が販売されています。
しかし、これらは歯垢や着色を除去して本来の歯の色に戻すものであり、ホワイトニングのように歯を白くすることはできません。
歯医者でのホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素を使用し、着色物質を分解して無色化し、漂白効果を発現します。
しかし、セルフケア製品にはこの過酸化物が配合されていないため、歯の色自体を白くすることはできないのです。
●歯磨剤やセルフケア製品の使用目的と正しい使い方
ホワイトニング用歯磨き粉に配合されている成分には、ステインの除去や沈着予防効果がありますが、過酸化物が配合されていない歯磨剤では、ホワイトニングのような効果を得ることはできません。
ただし、ホワイトニングで得た白さを維持する効果は期待できます。
また、初期う蝕の再石灰化作用があり、歯面を滑沢にする効果が期待できます。
また、セルフケア製品として、スケーラーやラバーカップの電動クリーナーなども発売されていますが、自分自身でスケーラーを使用することは、歯面に傷がつきたいへん危険です。
電動クリーナーを使用する場合にも、粗い粒子の研磨剤を使用すると歯面に傷が残り、よりプラークやステインが沈着しやすくなります。
●ホワイトニングの年齢による効果の違い
どの年齢でも、適応症であればホワイトニングの効果を得ることはできますが、効果の現れ方には個人差があります。
歯の色は、加齢とともにエナメル質が薄くなり、濃くなった象牙質の色が透過して見えることで、黄ばみのある色を呈するようになります。
この加齢による変色は、ホワイトニングの適応症ではありますが、明度の高い若年者と比較して、効果の発現に時間を要する傾向にあります。
また、中高年の高度に石灰化したエナメル質では、ホワイトニング材が浸透しにくく、目標とした色に到達しないこともあります。
最近では、未成年者からのホワイトニングに関する相談も増えていますが、日本では未成年者のホワイトニングは基本的に認められていません。
永久歯が生え揃っていて、保護者の同意があればホワイトニングが可能な場合もありますが、萌出間もない永久歯はエナメル質が未成熟なため、その時期のホワイトニングはおすすめしません。
★当院では、安全にホワイトニングを受けていただくため、むし歯や歯周病の検査後に施術をおこなっています。
そのため、場合によってはすぐに施術ができない場合もあります。
ホワイトニングに興味のある方は、まずはスタッフまでご相談ください。
歯ぎしりや食いしばりによる影響と治療方法について
「歯が欠けた」「顎が最近痛い」などの症状がある場合、その原因は歯ぎしりや食いしばりかもしれません。
当院でも顎が痛い、歯が欠けたなど歯ぎしりが原因と思われる患者様が多く来院されています。今回は歯ぎしりやくいしばりについて症状や対処方法などについてお伝えしたいと思います。
歯ぎしり、食いしばりによる影響
歯ぎしりや食いしばりによってどういった症状が出るのでしょうか?
1.歯の摩耗
食いしばりによって歯がすり減り、歯の表面が平坦になることがあります。長期間続くと、歯のエナメル質が失われ、知覚過敏や虫歯のリスクが高まります。
2.歯の破折
強い圧力がかかり続けることで、歯が欠けたり、割れたりすることがあります。
3.歯肉の後退
食いしばりによって歯肉が後退し、歯根が露出することがあります。
4.顎の痛みと顎関節症
顎の筋肉や顎関節に過度な負担がかかるため、痛みやこわばりを感じることがあります。口を開ける際に痛みや音が生じる場合があります。
5頭痛
顎の筋肉が緊張し続けることで、緊張型頭痛や偏頭痛を引き起こすことがあります。特に、こめかみや後頭部の痛みが特徴的です。
さらに顔の痛みやこわばり、耳鳴り、首や肩の痛み、睡眠障害などを引き起こす場合があります。
歯ぎしり、食いしばりの原因について
歯ぎしりや食いしばりはなぜ起きるのでしょうか?
1. ストレスや不安
日常生活のストレスや精神的な緊張が、無意識のうちに食いしばりを引き起こすことがあります。特に、睡眠中にストレスが体に現れる形として食いしばりが生じることが多いです。
2. 噛み合わせの問題
歯の噛み合わせが悪いと、無意識にそれを調整しようとする過程で食いしばりが起こることがあります。
3. 生活習慣や癖
食事中や集中しているときに無意識に歯を食いしばる癖がある人もいます。例えば、何かに集中しているときや緊張しているときに食いしばりが強くなることがあります。
他に脳の神経系の異常や抗うつ薬や精神安定剤などが副作用でも食いしばりの原因となることがあると指摘されています。
歯ぎしり、くいしばりの改善方法
ではくいしばりをなくすにはどうしたら良いのでしょうか?
1. ストレス管理
ストレスが食いしばりの主な原因である場合、ストレスを減らす方法が有効です。リラクゼーション法(深呼吸、瞑想、ヨガなど)や、趣味に時間を割くこと、カウンセリングを受けることなどが役立つ場合があります。
2. マッサージ
顎や顔の筋肉をほぐすためのマッサージや、理学療法士による筋肉の緩和を促す治療が効果的なことがあります。
3. マウスピースの使用
マウスピースを夜間に装着することで、歯への負担を軽減し、歯の損傷を防ぐことができます。マウスピースは歯ぎしりや食いしばりによる圧力を分散させる効果があります。(マウスピースは当院で作成可能です。)
4. 噛み合わせの調整
噛み合わせに問題がある場合、歯の形状を修正するための歯科治療や、矯正治療を行うことで症状を改善できる場合があります。(当院で治療可能です。)
5.ボトックス療法
ボトックス(ボツリヌストキシン)は、食いしばりの改善に効果があるとされています。ボトックス注射は、特に顎の筋肉(咬筋)に直接作用することで、筋肉の過度な緊張や収縮を抑える効果があります。ボトックスの効果は通常3〜6ヶ月程度持続します。その後、必要に応じて再度注射を行うことができます。(当院で施術可能です)
終わりに
歯ぎしりや食いしばりによって引き起こされる症状は、口腔内だけでなく、顔、頭、首、肩など全身に影響を及ぼすことがあります。しかし歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに行われることが多く、自分でコントロールするのは困難です。定期検診で歯や顎の状態を確認することで、早期に問題を発見し、対策を講じることができます。最近歯が欠けた、顎が痛いなど症状がある方は歯ぎしりや食いしばりが原因かもしれません。心当たりのある方は是非お気軽にご相談ください。
歯医者さんで骨隆起という言葉聞いたことありますか?
骨隆起とは
歯ぐきにできるコブのようなボコッとしたでっぱりのことをいいます!骨が過剰に成長した状態でなにか歯ぐきの炎症や悪い腫瘍などではないので痛みは基本的にありません。そのため骨隆起があることで生活に支障がなければ特に問題もなく治療もする必要がありません。しかし骨隆起の場所や大きさによって喋りづらいといった発音障害にも関わってきます。
骨隆起ができてしまう原因
明確な原因は不明ですが骨隆起は噛んだ時の刺激の蓄積により徐々に形成され、主に食いしばりが強い方や歯ぎしりをされる方に多く見られていると言われています。
どういうところにできるかというと
骨隆起ができやすい部位は3か所くらいあります。
①下の歯の内側の歯ぐき
→下の歯の内側に左右対称に丸くボコボコとできることが多くあります。主に小臼歯の裏側にできることが多いので舌を奥に移動させると良く見えます。骨隆起が大きくなると舌が上に持ち上がるような形になり喋りにくくなります。
②口の天井の部分
→口の天井部分(口蓋)の真ん中にボコッと1つ見られます。骨の形によっては2~4個ほどボコボコとして見えるようなこともあります。自覚症状がなく上顎を自分で確認することも少ないと思うので気付かないうちに大きくなっていることが多いです。
③上の奥歯の外側の歯ぐき
→上の奥歯の外側に長く左右対称にあります。歯列の外側にボコッとでるので大きく成長すると顔を触っても膨らみを感じることができます。
じゃあどうすればいいの…?💦
骨隆起は炎症や腫瘍・口腔癌でもないので痛みがなければ特に体に害のあるものではないのでそのまま放置していても問題はありません。基本的に治療も必要ないですが、骨隆起があることによって喋りにくい・硬い食べ物を食べると毎回傷ついてしまう・入れ歯を入れたいが骨隆起が邪魔で入れ歯が作れないという方は治療が必要になります。
骨隆起は少しずつ大きくなるかそのまま変化しないかのどちらかで小さくなったり、なくなったりすることはありません。
原因となる歯ぎしりや食いしばりは骨隆起の問題だけではなく歯への負担がとても大きいのでナイトガード(マウスピース)の装着をおすすめします。ナイトガードは保険内で作製可能なのでお気軽にご相談ください!
システマSPTシリーズのご紹介🦷
こんにちは!
今回は歯周病予防におすすめのシステマSPTシリーズをご紹介します😁
✨SPTジェル 1500円
- ①4つの薬用成分を配合し、歯周病を防ぐ
- ②口臭を予防
- ③フッ化ナトリウムを1450ppmF配合
- ④粘性の高いジェルなので、歯肉や歯周ポケットに薬用成分が長くとどまる
- ⑤弱ってきた部位をやさしく、じっくりみがける研磨剤無配合組成
✨SPTガーグル 大:1300円 小:550円
1日数回、水約100mLに本品約0.5mL(6~10滴)を滴下し、よくかき混ぜた後、うがいして下さい
- ①殺菌効果に優れている
- ②抗炎症成分配合
- ③口中に清涼感を与え、口臭除去にも効果がある
- ④透明な液体なので、洗面台を汚しません
ひまわり歯科では、診療中にSPTガーグルを使用しています!
ぜひお試しください🤩
フロスを取り入れましょう🦷
あなたはしっかり歯を磨けていますか?と聞かれたとき、どう答えますか?
朝だけ磨いている人。
夜だけ磨いている人。
朝晩磨いてる人。
朝昼晩磨いている人。
さまざまだと思います(*’ω’*)
では、ケアは十分にできているでしょうか?
歯ブラシで歯を磨くだけでは、実は汚れ(プラーク)は十分に取り除けていないのです。
ホームケアに、デンタルフロスを取り入れてみませんか?
フロスの種類について
形・・・
自分の好きな長さに切り指に巻いて使う糸巻きタイプ
糸ようじと呼ばれるホルダータイプ
糸・・・
ワックスが糸にほどこされているワックスタイプ
何も加工されていないアンワックスタイプ
フロスと言っても種類があります!!
被せ物が多く引っかかりやすい方はワックスありや糸巻きタイプ
初心者でなかなか思うように使えない方はワックスありやホルダータイプ
などその人ごとにやりやすい物がありますので試してみて
わからないことがあれば気軽にお尋ねくださいね。
フロスの使い方
動かし方・・・
歯の面に沿わせて、上下や前後にのこぎりを引くように動かしていきます。
一つの隙間で左右歯があるのでただ通すだけでなく左右意識して
フロスを動かすようにしてみて下さい。
一箇所終わったら使用した部分をずらし、新しい部分で清掃します。
上の歯には・・
フロスを上向きに持ちます。
この時親指で持ったデンタルフロスを歯の外側にして
もう片方は力が入り過ぎないよう、人差し指で抑えながら
歯の内側にします。
下の歯には・・
フロスを人差し指で抑えながら、片側を歯の内側に
もう片側を歯の外側にして下向きに持ちます。
歯科医院で、ここは汚れがたまりやすいので気を付けて磨いてくださいね、などアドバイスをされたことはないですか?
また、食事をしたときに、ご自身で「ここによくものが詰まるなあ。。」と自覚する部分はないでしょうか?
そういったところは特に要注意です!
食事は毎日しますから、フロスもできるだけ毎日行うようにしましょう♪
毎日しているうちに、だんだんしないと気持ち悪いと思えるようになってくると思いますよ(^^)/
ハブラシによるブラッシングだけでは、歯と歯の間のプラーク(歯垢)の61%しか除けなかったのに対して、フロスを併用すると79%、歯間ブラシを加えると85%まで除去できたというデータがあります。
+αのアイテムがとても大切であることがわかりますよね!
糸が引っかかった時はどうしたらいいの?
普段よりもフロスがすべりにくく、歯に引っかかったり切れやすいときは、歯の詰め物が取れているなど、歯や詰め物の状態をチェックした方がよい場合がありますので、歯科医師にご相談ください。
出血するけど、大丈夫?
A:歯ぐきに炎症がある場合などは使用始めの頃は出血することがあります。但し、出血が続いたり痛みがあるようでしたら歯科医院へご相談ください。
しっかりケアをして大切な歯を一本一本守っていきましょう(^^)/
口臭のお話
今日は口臭についてお話します。
自分では気づくのが難しい口臭。
原因は、起床時、空腹時などに強くなる生理的なものから、歯周病や舌の汚れ、消化不良や糖尿病など病的なものまでさまざまです。
口臭の原因は大きく分けて生理的な口臭と病的な口臭の2つがあります。
●生理的な口臭
起床時・空腹時・緊張時をはじめ、食べ物(ニンニクやニラ)やアルコール、タバコなど物理的な原因で起こります。
唾液には自浄作用があり、口内の細菌の増殖を抑えることで口臭を防いだり、虫歯、歯周病などを防ぐ働きなどがあります。
そのため、起床時・空腹時・緊張時などの唾液が減るときに口臭が発生します。
●病的な口臭
1つは、歯周病や進行した虫歯がある、食べカスが放置されている、舌の汚れ「舌苔(ぜったい)」があるという場合です。歯周病が原因であれば、歯科医院で治療を受けながら歯磨きをしっかり行って汚れを除去します。歯間ブラシやデンタルフロスを使うと、より効果的です。舌苔の除去も大切です。1日1回舌ブラシを使ってケアを行いましょう。
もう1つの原因は、消化不良や肝機能の低下、糖尿病、副鼻くう炎、扁桃(へんとう)炎などがある場合です。
消化不良の場合は、食べたものが胃や腸で停滞し、異常発酵することで腐ったような臭いの口臭が発生するのが特徴です。
肝機能低下では、毒素が分解されないためにアンモニア臭がし、糖尿病ではアセトン臭という甘酸っぱい臭いが特徴的です。
内臓など体に原因がある場合は、歯科医ではなく内科医の受診がおすすめです。
<口臭予防のためにできること>
まず1番は、歯磨きをきちんと行って臭いの原因になるプラークを確実に取り除くことが大事です。また歯周病や、虫歯などの治療を行います。
舌苔がついている人は、「舌ブラシ」を使って舌の清掃を行うとよいでしょう。ただし、舌はデリケートな部分なので必ず注意事項を守ってください。
唾液を出すマッサージで、口臭を予防することも有効です。起床時などには特に唾液が減少しているので、マッサージをすると効果的です。
●顎下腺マッサージ
あごの下に指を当てて、後方から前方に指を動かす(5回ぐらい)
正しい歯磨き方法
口臭の大部分は口の中に原因があり、その多くは舌苔と歯周病です。特に歯周病は磨き残しを20%以下に抑えると、悪化のリスクを下げられるといわれています。
歯ブラシだけでは磨き残しがあるため、デンタルフロスや歯間ブラシを組み合わせて使う必要があります。
適切なセルフケアを目指すためのポイント
●歯ブラシ
歯磨きは、磨きにくい場所から始めるのがお勧めです。
右利きであれば右側のほうが磨きにくいので、右の奥歯から順に磨いていきます。前歯に移るときは犬歯の辺りで手を返しますが、その辺りは磨き残すことが多いので、手を返したらもう一度少し奥に戻って磨きます。
●デンタルフロス
歯と歯の間を通すだけではなく、両側面をしっかりこすって汚れを落とします。また、歯と歯ぐきの溝に少し入れると、歯周ポケットのプラークが取れるほか、そこに空気を送り込むことになり、歯周病菌を減らす効果が期待できます。
●歯間ブラシ
歯間ブラシを使うときは、あごなどに指先をおいて支点にすると、ブラシがぶれないので安全に使用することができます。
歯ブラシを使った歯磨きは、毎食後、短時間でもよいので食べかすなどを取るために行い、歯間ブラシやデンタルフロスを併用した歯磨きは1日1回就寝前に行うとよいでしょう。
口臭が気になる方はお気軽にご相談ください。
適切な口腔ケアと定期検診できれいなお口を保ちましょう😊
虫歯治療の内容と回数について
患者様から「虫歯の治療に後何回かかりますか?」と言う質問を多く頂きます。虫歯の進行具合によっても内容や回数が異なりますが、今回は治療の内容や回数についてお伝えしたいと思います。
1.初期段階の虫歯の場合(CO)
歯の表面が白濁している状態で穴などは空いておらず痛みもなし
・治療内容
歯は削らずフッ素などを塗布して再石化を防ぐためにフッ素などを塗布。歯磨き指導や定期検診などでメンテナンスしていきます。
治療回数
1回で終了します。
2.エナメル質の虫歯の場合(C1)
歯の表面であるエナメル質に虫歯があり痛みを感じることはほとんどありません。
・治療内容
歯は削らず再石化を防ぐためにフッ素などを塗布します。または虫歯を除去してコンポジットレジンと呼ばれるプラスチックの歯科材料で直接盛って光照射で固めて治療していきます。削る量も少なく治療回数も少なくてすみます。
・治療回数
1回で終了します。
3. 歯の神経に近い虫歯 (C2)
象牙質といわれる歯の神経に近いところまで穴が空いていて冷たいものや甘いものがしみたりと痛みを伴う事が多いです。
・治療内容
麻酔をして歯を削り歯型をとって詰め物を作成します。技工士に作成を依頼して次回出来上がったものをつけていきます。
治療回数
2回から3回
すぐに型取りをすれば2回で終了しますが染みる症状がないか一旦様子をみる場合や、詰め物の作り直しなどあれば3回ほど回数がかかる場合もあります。
4.歯の神経まで達した虫歯(C3)
歯の神経まで虫歯が達しているため何もしなくてもしみたり、ズキズキとした痛みを感じます。
・治療内容
麻酔をして歯を削って虫歯に侵された歯の神経をとり除き歯の根の中を綺麗にしていきます。根管を綺麗にした後薬を詰めますが綺麗にするのに通常3回から4回ほどかかります。根管の形状や状況によってはそれ以上かかる場合もあります。根管はきれいになったら薬を詰め土台を立て被せ物の方をとって作成します。
治療回数
5回~10回ほどかかります。
4.末期の虫歯 (C4)
歯の神経が死んでしまっているので痛みはない状態。歯の根だけが残っていたり、歯の根が割れている。虫歯が歯の根に達し、歯が大きく破壊されている場合、抜歯が必要になることがあります。その後、インプラント、ブリッジ、または義歯(入れ歯)による補綴が行われます。
・治療内容
多くの場合歯を残すことが難しく歯を抜くことになります。
治療回数
1回(抜歯のみ)
抜歯後その部分をインプラントにするのかブリッジにするのか入れ歯にするのかなど追加の治療が必要となりますのでさらに多くの回数がかかってきます。
初期虫歯なら1回で済む治療も虫歯が大きくなればなるほど治療回数も多くなり費用も高くなります。痛みが出る段階はかなり虫歯が進行している状態です。痛みが出る前に定期的に歯のメンテナンスを行う予防歯科が重要となります。治療が終了しても3,4ヶ月に一度の検診をお勧めしています。保険内で受診可能ですので是非お気軽にご相談ください。
フロスと歯間ブラシの大切さ!🦷
みなさんは1日に何回歯みがきをしますか?
その時にフロスや歯間ブラシを使っていますか?今日はこの2つの重要性についてお伝えしたいと思います。
まず初めにフロスや歯間ブラシはとても大切です!!!
使用していない方は汚れが全然取り切れていないので細菌が残っていることが原因で虫歯や口臭の元になっています。
皆さんが毎日の歯ブラシでとっている汚れは歯垢=デンタルプラークというものです。
これは食べカスではなく細菌のかたまりです!最も恐ろしいのが、歯垢1㎎には1憶以上の細菌がいます!!
歯垢が残りやすいところは大体決まっています。歯と歯の間・歯と歯茎の境目・奥歯の噛むところ・歯並びの関係で歯と歯が重なっているところは特に気をつけましょう!つまりほぼ全部なので歯ブラシだけではダメだということです。
磨き残しが多い奥歯や歯と歯の間の虫歯で来院される患者さんも少なくありません。
歯ブラシだけで歯垢を除去した場合約58%しか除去できていないというデータがあります。そして+αでフロスを使用すると1.5倍の約86%の除去率UP、更に歯間ブラシも使用すると約95%まで除去率をあげることができます。
虫歯や歯周病になってからではもう手遅れなので歯にとっては早め早めの予防がとても大切です。当院では3か月に1回、少なくても6か月に1回の定期検診をご案内しています。またその時に正しい歯の磨き方についてもご相談可能ですのでお気軽にお問合せ下さい!
これから先もご自身の歯でおいしいご飯を食べるためにも毎日の歯ブラシを頑張りましょう!