診療・治療情報

2019.01.24

動物の歯のはなし(^^♪

こんにちは!
たまには雑学のお話もしてみようかと思います。
みなさんは動物の歯のことを考えたことがありますか?
人間と同じように、動物にも歯がありますよね。
今日は動物の歯のお話です☆

まず、歯ってなんだとおもいますか?
歯は脊椎動物(背骨のある動物)の口腔内(口のなか)や咽頭部(ノドの奥)に存在しています。
消化器官の一つで、一般に石灰化した硬い組織からできていて、主として咀嚼(食べ物をかみ砕くこと)にかかわっています。

歯は、なんのためにあるだろう?
歯にはいくつもの機能や役割があり、動物にとって生命を維持するうえではとても重要で大切なものなのです。
■獲物をつかまえるため。

■食べ物を食いちぎるため。

■食べ物をかみ砕くため。

■攻撃したり、身を守る武器としてもはたらきます。

■物をくわえて運ぶときに使うこともあります(人間の手のかわりですね)。

■生殖行為の補助的役割もはたします。

歯はユニークな特性をもっています。

■生体中でもっとも硬い器官。

■エナメル質と象牙質はこわれてしまうと再生(修復)しません。

■動物の種類あるいは食べ物のちがいなどによって形がちがいます。

■多くの哺乳動物で一回(乳歯から永久歯に)はえかわります。

■考古学や進化の研究の重要な材料になります。

■動物学的な分類に利用されます。

■そのほかにもあるよ!

もちろん、一生、歯の生えない動物もいるんですよ(@_@)

さて、それでは比較歯科学的にいろいろな歯についてみてみましょう☆

水族館や動物園で見たことがあると思いますが,口の中にはえている歯が全部同じような大きさで同じような形をしている動物と,同じ口のなかに大きさや形のちがう歯をもった動物がいます。

同じ形の歯がならんでいる場合を同形歯性,ちがう形の歯がならんでいるものを異形歯性といいます。

同形歯性 :同じ形をした歯がならんでいる ⇒ イルカ,ワニなど

異形歯性 :大きさや形のちがう歯がならんでいる ⇒ 人,犬をはじめ多くの動物。

異形歯性の歯は役割によってちがう名前がつけられています。人では切歯,犬歯,小臼歯,大臼歯と名づけられていますが,動物では切歯(門歯ということもある),犬歯,前臼歯,後臼歯とよばれています。

切歯 : 歯列の一番前にあって,食べ物を口の中へ取り込む役目をしています。

犬歯 : 切歯のうしろにあって,大きくとがっていて,獲物を捕まえるときに使います。

前臼歯 :犬歯のおくにあって,口の中に入ってきた食べ物をかみ砕いたり,すりつぶしたりするときに使います。

後臼歯 :歯列の一番うしろの方にあって,大きくてかみ砕くのに都合がいい形になっていることが多いようです。

裂肉歯:肉食動物が食べ物をかみ切るときに使う歯を指します。例えばイヌとネコでは上顎第4前臼歯と下顎第1後臼歯がそれに相当します。

普通は,切歯と犬歯をあわせて前歯,臼歯のことを奥歯と呼ぶことが多いですね。

歯のない動物もいます
⇒ ぜんぜんない → トリ,アリクイ,カメなど。
⇒ 一部ない → カエル,ウシ,キリン,コイなど。

歯の生え変わり

一生のあいだに一回だけ歯がはえるものを一生歯性(ネズミなど)といい,乳歯から永久歯にはえかわるものは二生歯性(ヒトやイヌなど)といいます。また,なんどもはえ変わるものは多生歯性(爬虫類など)と呼ばれています。

 

 

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