みなさんは「朝起きたときにあごがだるい」「
その症状、もしかすると 歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばり が原因かもしれません。
放っておくと、歯や顎関節へのダメージだけでなく、
今回は、そんな歯ぎしり・食いしばりの予防として注目されている ボトックス治療 について詳しくご紹介します。
■ 歯ぎしり・食いしばりとは?
歯ぎしりは、
一方、
どちらも、顎の筋肉(特に咬筋)を過剰に使うため、
■ 歯ぎしり・食いしばりがもたらす悪影響
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✔歯のすり減り・ひび割れ
強い力が加わることで歯の表面(エナメル質)がすり減り、
知覚過敏や破折の原因になります。 -
✔顎関節症
筋肉や関節に過度な負担がかかることで、
口を開けづらくなったり、痛みが出たりします。 -
✔詰め物・被せ物の脱離
セラミックなどの補綴物が外れたり、欠けたりしやすくなります。
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✔筋肉の張り・顔のエラ張り
咬筋が過度に発達し、顔が角ばって見えることもあります。
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✔肩こり・頭痛
咬筋の緊張が続くと、首や肩の筋肉にも影響し、
慢性的なこりや頭痛を感じる方もいます。
■ ボトックス治療とは?
ボトックス治療とは、「ボツリヌス毒素」
この成分は神経と筋肉の間の信号伝達を一時的にブロックし、
もともとは医療分野で筋肉のけいれん治療などに使われていました
現在では美容医療や歯科領域でも広く用いられています。
歯ぎしり・食いしばりに対しては、咬筋(こうきん) と呼ばれる頬の奥の筋肉にボトックスを注射し、
その働きをやわらげることで噛みしめの力を軽減します。
■ 効果と持続期間
注射後、2〜3日後 から徐々に効果があらわれ始め、1〜2週間ほどで最大の効果 を実感できます。
効果の持続期間は およそ3〜6ヶ月程度。
その後は徐々に元の状態に戻るため、
ボトックスによって筋肉の力が弱まることで、
「朝起きたときのあごの疲れが軽くなった」「
と感じる方も多くいらっしゃいます。
■ ボトックス治療のメリット
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歯ぎしり・食いしばりの根本的な原因(筋肉の緊張)
を直接緩和できる -
歯や顎関節への負担を軽減し、将来的なトラブルを予防できる
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顔のエラ張りが目立ちにくくなるなど、美容的なメリットもある
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マウスピースと併用することで、
さらに効果的にコントロールできる
■ 治療の流れ
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①カウンセリング・診査
咬筋の張り具合や症状を確認し、治療の適応を判断します。
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②注射
消毒を行い、咬筋に少量ずつボトックスを注入します。
施術時間は10分程度で、麻酔を使わずに行うことも多いです。
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③経過観察
注射後すぐに日常生活へ戻れます。
効果の経過を見ながら、3〜
6ヶ月ごとに再施術を行うのが一般的です。
■ 副作用・注意点
ボトックスは安全性の高い治療ですが、
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注射部位の腫れや内出血
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一時的な噛みにくさや違和感
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効果が強く出すぎると、噛む力が弱く感じる場合も
これらは数日〜1週間ほどで落ち着くことがほとんどです。
また、効果が一時的であるため、
■ ボトックス治療はどんな人におすすめ?
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✔就寝中の歯ぎしりがひどい方
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✔無意識のうちに歯を食いしばってしまう方
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✔顎の筋肉の張りや痛みがある方
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✔エラの張りをやわらげたい方
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✔マウスピースだけでは改善しにくい方
■ まとめ
歯ぎしりや食いしばりは、
ボトックス治療は、
歯や顎関節を守る有効な治療法のひとつです。
また、
「歯の健康」と「見た目の印象」どちらにも良い影響を与えます。
歯ぎしり・食いしばりでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
症状や生活習慣に合わせて、
健康でリラックスした笑顔を守るために、
日々のケアと定期的なメンテナンスを大切にしましょう。



