診療・治療情報

2025.07.25

金具のない自費の義歯について

永久歯を抜歯して歯を失った場合は何ならかの治療を行うことをお勧めしています。歯が抜けた状態だと隣の歯が倒れてきたり、噛み合わせの歯が出てきてしまったり噛み合わせにも影響が出てきてしまうからです。見た目の変化や発音、咀嚼機能の低下など生活上支障をきたす場合もあります。

 

永久歯が抜歯となった後の主な選択肢について

では、失った歯を補う治療はどんなものがあるでしょうか?複数の治療の選択肢があげられますがそれぞれメリットとデメリットがあります。今回は主な治療法であるブリッジ、インプラント、義歯についてお伝えしたいと思います。

 

① ブリッジ

抜けた歯の両隣の歯を削り、橋渡しのように人工の歯をかぶせる治療。一番奥の歯の場合は隣の歯が1本しかないため治療することはできません。保険だと金属のブリッジになります(前歯など見える歯に関しては表面に樹脂製のプラスチックで覆われたもので作成となります。)が自費だと少し高額となりますがセラミックなどの白いもので作成可能です。

  • メリット:

・固定式で違和感が少ない

・保険適用の範囲内でも対応可能

  • デメリット:

・両隣の健康な歯を削る必要がある

・支えの歯に負担がかかる可能性がある

・支えの歯に問題が出てきたときブリッジを外して治療しなければならない

 

 ② インプラント

あごの骨にチタン製の人工の歯根(インプラント)を埋め込み、そこに人工歯を装着する治療。骨の状態や全身疾患(糖尿病、心疾患、骨粗しょう症など)によっては適用外となる場合があります。

 メリット:

1.噛む力や見た目が天然歯に近い

2.両隣の歯を傷つけずに済む

3.骨に力がかかるので顎の骨が痩せにくい

 デメリット:

1.自費診療で費用が高い

2.外科手術が必要

3.治療期間が長い(数か月)

 

③義歯(部分入れ歯)

取り外し式の人工歯を金具などで固定する。

  • メリット:

1.手術が不要(高齢な方や全身疾患のある方も対応しやすく身体的な負担が少ない)

2.比較的安価(保険対応可。自費でもインプラントより安価なケースが多い)

3.取り外して清掃できるので衛生管理がしやすい

 

  • デメリット:

1.見た目や違和感が気になる場合がある(慣れるまで時間がかかる場合がある。)

2.噛む力が天然歯より劣る

3.手入れや慣れが必要。

  1. 保険の義歯はバネが目立つことがあり審美的に気になる場合がある。

5.噛む力が歯ぐきにかかることで、あごの骨が痩せることがある。

 

自費の義歯について

高齢や疾患などがありインプラントなどの手術をしたくない、数本の歯や一番後ろの歯を抜歯したなどの場合に義歯はメリットがありますが、見た目が気になるという方もいらっしゃるかもしれません

 

保険の義歯では見た目がきになる、もう少しフィットしているものや食べ物の熱が伝わりやすく食事の際違和感のないものが欲しいという方には自費の義歯もあります。

 

自費の義歯について

◆ 自費の部分義歯の種類

1.ノンクラスプデンチャー(バネのない義歯)

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネ(クラスプ)を使用せず、柔軟性のある樹脂素材で作られています。これにより、見た目が自然で、周囲の人に気づかれにくいという大きなメリットがあります。

 

2.金属床義歯

床が薄くて丈夫、土台部分を保険の入れ歯のようなプラスチックではなく、金属で作った入れ歯です。頑丈な金属を使用するため入れ歯を薄く作れます。薄いと入れ歯を口に入れたときの違和感が少なく、熱も感じやすく食事の違和感がない、しゃべりやすいというメリットがあります。

 

 3.コンフォート(シリコン義歯)

歯ぐきに当たる部分にクッション材(シリコーン)を使用したやわらかい入れ歯のことです。特に、「痛い」「噛めない」「外れやすい」などの悩みを抱える方に向けた保険外(自費)の義歯として注目されています。

 

まとめ

以上抜歯後の治療には多くの種類がありますが最終的には 口腔内の状態・ライフスタイル・費用感を考慮し、歯科医師とじっくり相談して決めるのをお勧めします。

 

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