診療・治療情報

2021.05.14

定期検診の重要性

先日患者様から「今日は治療ないの?」「歯の治療がなければ今後予約とらなくてもいいかな?」と聞かれました。その患者様は歯周ポケットが少し深いため定期的にクリーニングを受けられているご高齢の方でした。虫歯がないのに歯医者さんに通わなければならないことに疑問を持たれていたようなのですが、このように定期的に歯科を受診する習慣が日本では少ないように思います。

日本では保険制度の問題もあり「歯医者は歯が痛いくなったら行くもの」という考えを持っている人が多く定期的に歯医者さんに通う習慣を持った方が少ないように思います。(外国では、日本と保険制度が異なり歯科治療がかなり高額になってしまうので予防歯科の意識が高いそうです。)

歯周ポケットが深い=歯周病の始まりということなのですが、歯周病についての認識が薄い方が多いのかもしれません。

歯周病とは(システマHPより)

歯周病は「歯周ポケット」と呼ばれる、歯と歯ぐきのすき間にある溝からはじまります。歯みがきが正しくできていないと、次第に歯周ポケットには細菌のひそむ汚れがたまっていき、歯ぐきの内部で炎症を起こします。

歯周病の有病率について年代別に見ると、30代から60代にかけての有病率が高く、30代以上では、3人に2人の歯周組織に所見が見られます。しかし歯周病は、初期の段階では自覚症状があまりなく、自分でチェックするのも難しいため、自分が歯周病であると気づかない人も多くいます。知らず知らずのうちに罹患して、進行していくところが、歯周病のこわいところなのです。

歯周病が進行すると

歯の炎症が進行すると歯を支えている組織を破壊し、歯周ポケットが形成されます。重度の歯周病になると、歯が自然に抜ける、または歯科医院で抜歯することになります。放置しておくと一本にとどまらず隣の歯、そして気がつかないうちにお口の中全体に広がっていくのが歯周病の恐ろしいところなのです歯周病は痛みや見た目の変化がほとんどないため、ケア意識が薄くなりがちですが、実は歯を失う原因第1位のこわい病気なのです。(沖縄県歯科医師会HPより)

歯周病を防ぐために

セルフケアでのブラッシングには限界があり、こびり付いてしまった汚れはなかなか自分で落とすことは困難です。この汚れで細菌が繁殖しやすくなるため落とす必要があります。歯科でのクリーニングは専用の器具を使用し自分では落とせない汚れを落とすことが可能です。定期的に受診することにより汚れを付きにくするため、予防歯科が重要となってきます。大人の歯は抜くともう二度と生えてきません。歯が痛くなくても定期的な受診で健康な歯でいられるよう歯医者さんに通うことをお勧めします。

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