診療・治療情報

2020.02.01

花粉症と歯の意外な関係

こんにちは!

今日から2月。

そろそろ花粉症の時期がやってきてしまいます…( ;∀;)

重度の花粉症な私は、1月中に耳鼻科へ行き早めの対策をとっています!

多くの人が花粉症で悩まされていると思いますが、花粉症の症状が始まると歯が痛くなるという方も多いようです。

花粉症が始まるとなぜ歯が痛むの?という疑問について、今日はお話したいと思います。

 

炎症を起こしているのは歯ではない!

花粉症の症状が出始めてから歯が痛く感じるのは、花粉症による副鼻腔炎になっているからかもしれません。

副鼻腔(ふくびくう)というのは鼻のまわりにある空洞で、頬の裏側にかけて広がっている空洞をさします。

この鼻腔に細菌が感染して炎症が起きている状態を副鼻腔炎といいます。

花粉症で鼻の炎症が起きると上顎に近い副鼻腔の粘膜が腫れて、上の奥歯などを圧迫することで痛みがでてくるのです。

 

副鼻腔炎が原因で歯が痛むときの症状

・平静時もズキズキと痛む

歯そのものが痛いのではなく、歯根や神経が圧迫されて痛みが出ていて副鼻腔が炎症をおこしている時は、噛んだりしたときだけではなく常に痛みを感じる状態になっています。

・上の奥歯が痛む

鼻が詰まっていたり鼻水がでていたりするときに上顎の奥歯に痛みを感じる時は、細菌が入り込んで神経が圧迫されている場合があります。 

・歯が浮いた感じがする

歯の根が圧迫されているため、歯が押し出されているような、浮いた感覚があります。

 

花粉症がもたらすお口の中への影響

花粉症は花粉がアレルゲンになって起こるアレルギー疾患で、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが主な症状ですが、稀にアトピー性皮膚炎の症状や喘息の症状を起こすこともあります。

ただ、花粉症の影響はそれだけにとどまらず、次のような理由から、お口の健康にも影響してきます。

 

①鼻づまりによる口呼吸

花粉症の症状でよくあるものとして「鼻づまり」が挙げられます。

鼻がつまると鼻で呼吸がしづらいので、口で呼吸をするようになります。

そうすると、お口の中が乾いてしまい、本来唾液が持つ自浄作用や殺菌作用などが発揮されなくなってしまいます。

このような状態が続くと、お口の細菌が繁殖しやすくなり虫歯や歯周病のリスクがぐんと上がってしまいます。

また、口臭もひどくなりますので、エチケットの上でも注意が必要になってきます。

 

②花粉症の薬でお口の中が渇きやすい

花粉症の症状を和らげる抗ヒスタミン薬に代表される薬の副作用として、「口が乾く」というものがあります。

副作用として「口の乾燥」という症状を起こす薬は結構ありますが、実際にこのような薬の副作用によってドライマウスを引き起こし、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、口の中の痛みや味覚障害などを起こしやすくなることは珍しくありません。

 

これから、どんどん花粉症が辛い時期になります。

季節の変わり目は身体だけでなく歯にとっても危険な時期ですから、花粉症の方は特に警戒が必要です。

既に花粉症対策はバッチリ!という方も、今一度「歯の健康」を意識してみてください。

虫歯治療だけではなく定期的に検診にいらして、お口のトラブルなどお気軽にご相談ください。

お待ちしております(^^)/

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