診療・治療情報

2020.01.27

インフルエンザと歯の関係

こんにちは!

今年の冬は暖冬と言われていますが、1月後半から2月にかけてが最も寒くなる時期です。

今夜から明日にかけては関東でも雪が降るそうです(*_*)

気温が下がり空気が乾燥している時期はインフルエンザが流行するピークです。

インフルエンザの予防といえば、皆さんワクチンの接種や手洗いうがい、規則正しい生活などを思い浮かべると思いますが、毎日のお口のケアで歯周病菌などお口の中の細菌数を減らすことがインフルエンザ予防に繋がるのです。

 

お口の中が汚れているとインフルエンザになりやすい!

歯みがきや口腔ケアをおろそかにしていると、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖して歯垢(プラーク)になることはよく知られています。

このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれています。

この細菌は、プロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、インフルエンザウイルスが気道の粘膜から細胞に侵入しやすくする特性をもっています。

つまり、お口の中が不潔な状態を放置しておくとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくするというわけです。

 

適切なケアでインフルエンザの発症率が10分の1に!

実際、歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザ発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの報告があります。

東京歯科大学名誉教授の奥田克爾氏らは、2003年9月から04年3月にかけて東京都府中市の特別養護老人ホームのデイケアに通う65歳以上の高齢者98人に対し、歯科衛生士による口腔ケアと集団口腔衛生指導を1週間に1回実施しました。

一方、別のデイケアに通う高齢者92人には、ご自分がいつもなさっているように口腔ケアをしてもらいました。

歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは、ご自分で口腔ケアをしたグループに比べ口腔内の細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼのはたらきが低下していることがわかりました。

さらに、インフルエンザを発症した人は、ご自分で口腔ケアをしていたグループでは9人であったのに対し、歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは1人でした。

 

お口の中をきれいにすることでインフルエンザを予防する取り組みは、医療機関、介護施設、学校などでも広まってきています。

一例として、2009年から2010年のインフルエンザ流行時に、杉並区の区立小学校で洗面台を増設、歯磨きを促進する運動をおこなったところ、インフルエンザによる学級閉鎖は半分近くまで減少したとそうです!

 

虫歯がなくても歯科医院でのクリーニングをしましょう!

毎日の歯磨きをしっかり行うことはもちろん大切ですが、歯科医院での歯周病や虫歯の治療、歯のクリーニング(PMTC)などをおこなうことで口の中の細菌を減らすと、プロテアーゼやノイラミニダーゼの量が減り、インフルエンザの発症も抑えられるとされています。

 

PMTC(自費のクリーニング)

患者さん1人1人の状態に合わせた特別メニューです。

普段のホームケアでは落としきれないプラークやタバコのヤニ、茶渋を超音波の力で綺麗にします!

バイオフィルム(細菌のかたまり)を分解するため、歯周病予防にも繋がります。

最後は、歯にトリートメントをして、歯の表面のミクロ傷を修復し、なめらかな歯に仕上げます。

施術時間は約1時間、しっかり時間をかけて行います。

 

保険の範囲内でももちろんクリーニングは可能ですが、PMTCをすることでより良い効果が期待できます!

この機会にぜひお試しください(^^)/

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