小児の食事指導🥦

小児の食事指導で本当に大切なのは「何を食べるか」より「何を食べないか」

 

子どもの食事指導というと、「野菜を食べましょう」「バランスよく食べましょう」という言葉をよく耳にします。

もちろんそれ自体は間違いではありません。しかし、実際の食生活を見ていると、それ以上に重要なのは「何を食べるか」ではなく、「何を食べないか」という視点ではないでしょうか。

 

なぜなら、現代の子どもたちの食生活は、栄養不足よりも“過剰摂取”の問題が大きくなっているからです。

糖分、脂質、精製された食品、加工食品など、体に負担をかけやすいものが日常的に入り込んでいます。どれだけ良いものを食べても、体に負担となるものを大量に摂っていれば、健康は保ちにくくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、小児の生活習慣を守るために「できるだけ控えたい食品」を4つの視点から考えてみます。

 

加糖飲料の習慣化

 

最も大きな問題の一つが、砂糖の入った飲み物です。ジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、加糖の紅茶やココアなど、子どもが日常的に飲んでいるものの多くに大量の糖が含まれています☕

 

液体の糖は吸収が非常に速く血糖値を急激に上昇させます。その結果、インスリンが多く分泌され、脂肪の蓄積を促しやすくなります。また満腹感が得にくいため、気づかないうちに過剰摂取になりやすいのも特徴です。

 

さらに問題なのは、「水分補給=甘い飲み物」という習慣がついてしまうことです。本来、水やお茶で十分なはずの場面でも甘い飲み物を選ぶようになり、糖の摂取量が慢性的に増え続けてしまいます。🍵

まずは日常の飲み物を見直すこと。水や無糖のお茶を基本にするだけでも、健康への影響は大きく変わります。

 

精製された主食の常食

パン、菓子パン、ピザ、ハンバーガー、ホットドッグなど、精製された小麦を中心とした食品も日常的に増えています。これらは食べやすく、手軽で、子どもにも人気があります。しかし、精製された穀物は食物繊維やミネラルが少なく、血糖値を上げやすい食品です。

 

また、これらの食品は脂質や塩分も多く含まれていることが多く、エネルギー過多になりやすい特徴があります。柔らかくて噛む回数が少なくなりやすい点も、満腹感を感じにくくする原因の一つです。

 

主食をすべて排除する必要はありませんが、「毎日」「習慣的に」食べる状態は避けたいところです。主食の選択を意識するだけで、血糖コントロールや体重管理に大きな差が出ます。

 

スナック菓子の習慣化

スナック菓子は高脂質・高塩分・高カロリーでありながら、栄養価が低い食品の代表です。しかも軽い食感で食べやすいため、量のコントロールが難しいという特徴があります。

おやつは本来、次の食事までの補助的な役割を持つものです。しかしスナック菓子が習慣化すると、空腹とは関係なく「なんとなく食べる」行動が増えてしまいます。これにより総摂取エネルギーが増え、食事の質も低下します。

特に子どもは味覚が形成される時期です。濃い味や強い刺激に慣れてしまうと、素材本来の味を感じにくくなり、より刺激の強い食品を求めるようになります。

 

甘いお菓子・スイーツの増加

ケーキ、クッキー、アイスクリーム、チョコレートなどの甘いお菓子は、糖と脂質が組み合わさった“依存性の高い食品”です。これらは脳の報酬系を刺激しやすく、習慣化しやすい特徴があります。

「ごほうび」「楽しみ」として完全に否定する必要はありません。しかし日常化してしまうと、甘いものがないと満足できない状態になり、食事全体のバランスが崩れます。

 

また、間食としての頻回摂取は虫歯のリスクも高めます。量よりも「頻度」が問題になることを忘れてはいけません。

食事指導の本質は「足す」より「引く」

多くの食事指導は「これを食べましょう」と勧めます。しかし現代の食環境では、まず「減らす」「控える」ことが重要です。

 

不要なものを減らせば、自然と空腹が正常に戻り、本当に必要な栄養を受け入れやすくなります。体は本来、適切な食事を選ぶ力を持っています。その力を邪魔しているのが、過剰な糖や脂質、加工食品なのです。

 

できることから少しずつ

すべてを一度に変える必要はありません!

 

・飲み物を無糖にする

・スナック菓子を毎日から週数回にする

・甘いお菓子は時間を決める

こうした小さな変化の積み重ねが、子どもの将来の健康を守ります。

 

【まとめ】

子どもの健康を守る食事指導の本質は、「何を食べるか」だけではなく、「何を食べないか」を考えることにあります。現代は不足より過剰の時代です。だからこそ、体に負担をかける食品を減らすことが、最も現実的で効果的なアプローチになります。

子どもの未来のために、まずは食生活の“引き算”から始めてみませんか。

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